幕板・胴差し・モールとは?

外壁の幕板・胴差し・モールとは?

 幕板幕板胴差しモールここでは、幕板と呼びます)とは建物に用いられる横長の板の総称で境界的な割合を持つ場合が多い部材です。例えば1階部分と2階部分の外壁材を張り分けている境界線上に幕板を入れる事でアクセントとなり見栄えにも影響を与えます。(カッコ良いですよね。)しかし、塗り替え時期となったお宅で懸念されるのが、幕板の裏側に入り込んだ雨水等により幕板の劣化(変形、膨らみ、表層の欠落等)を招いている状態が実際は多いという所です。

幕板・胴差し・モール劣化状態について

 幕板の劣化が進むと以下のような症状が現れます。

・外壁サイディングの厚みの違い

サイディングの厚みには、14mmから18mmまでの4種類があり、厚みによってサイディングの
張り方が違います。厚み14mmの施工方法は釘打ち工法厚み15mmから施工方法は金具工法となっております。

・外壁材に現場施工の吹付塗装を行っている

機械によって空気の力を利用したり、塗料を直接加圧して、粒子状にして塗る部分に吹き付ける方法です。現在のようにローラー塗りが主流になる一昔前は吹き付け塗装が一般的でした。最大のメリットは外壁にさまざまな模様がつけられることと、その作業スピードです。ローラー塗りの数倍早く塗装できると言われており、今でも大規模な建物の塗り替えでは吹き付け塗装が選ばれることもあります。

・幕板上部の外壁目地コーキングに破断(隙間)が発生している

破断したコーキングから入った水は、サイディングの中で毛細管現象を起こし、中々下から排水されません。幕板ボードも同じ材質だった場合、ずっと水を吸い続けてしまいます。表面は一緒に塗装をするでしょうから、雨水をはじきますが塗装をしない裏側は痛んでいくばかりで、さらには表面の塗装が浮いてしまったりヒビ割れの原因になってしまうのです。

・外壁との取り合いシーリング未処理

幕板の上部と外壁部の取合いには、コーキングが打設されていることが多いのですが、コーキングが劣化すると破断し、雨水が侵入します。上記と同じく下部のコーキングを打ってしまうと幕板の中に雨水が溜まり、幕板やサイディングが痛み、雨漏りにも繋がります。

・釘の浮き

長年に渡り太陽光と雨水に晒されて劣化した幕板は、表面の保護機能が低下し、ビス、釘頭のパテ、コーキングが剥離してしまいます。この場合も幕板や外壁内部にも雨水が入り込んでしまうため、劣化を速めてしまいます。

・幕板の変形、破損

幕板の変形および破損、クラック等によって外壁、幕板の内部に雨水が侵入し、劣化する恐れがあります。このような状況になった場合は、すぐにでも応急処置、もしくは幕板の交換をオススメ致します。

まとめ

上記の内容が当てはまれば劣化が進行している可能性が高く、その原因としてはシーリングの劣化や処置方法の不備がほとんどなのです。新築当時に幕板上部と外壁材の取り合いをしっかりとシーリング処理をしている状態であれば上記の様な劣化の状況を防ぐ事はできていた可能性は高いのですが立地条件も関係する為、すべてのお宅の幕板の状態がそうではありません。

幕板・胴差し・モールの施工方法について

 幕板の劣化状況にもよりますが段階的に施工の方法が変わってきます。

・幕板の変形・破損の場合:釘、ビスの止め箇所の追加

既存の幕板をそのまま使いたい場合、変形やクラックがある幕板にビス止め、もしくは釘を打ち付けます。クラックには、コーキングやパテでクラック補修を施し、幕板の補修を行います。

・表層の欠落だけの場合:パテ補修後の塗装

幕板の塗装は、外壁と同じく下塗り、中塗り、上塗りと施工していきます。色合い的に外壁とは、違う色で塗装するとアクセントが付き、施工後の見栄えがとても良くなります。

・過度の劣化の進行:幕板、モールの張替 等々

痛んでいた既存の幕板を撤去し、新規で幕板を張り直します。ビス、又は釘を抜いて幕板本体を取り外し、新しく用意した幕板を張っていきます。最後にコーキングを施して終了になります。幕板の劣化状況や部分的な補修で対応できる事もありますのでご相談で対応方法は変わってきます。こちらは、破風板のコラムになります。よろしければ、こちらもご一緒にどうぞ

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