
外壁塗装をする時に気になるのが、塗装作業に掛かる作業日数だと思われます。塗装作業にあたっては、業者の出入りや作業音、臭いなどで近隣にご迷惑を掛けることがあるため、作業がいつ終わるのか知っておきたいですよね。
そこで今回は、外壁塗装に掛かる合計の日数を詳細にお伝えしていきたいと思います。
外壁塗装の工程と流れ

塗装職人だけで工事が完了させられる工事の場合は、基本的に晴れの日が続く限り作業を行います。その他足場工事、板金工事、屋根工事など、塗装職人以外の作業が必要な場合は、各職人との日程調整や作業の関係上、現場を空ける場合があります。
着工前 近隣ご挨拶

外壁塗装の工事を開始する一週間前には、まず近隣周辺の住民の方へご挨拶に伺います。なお、近隣挨拶の際には、工事ご案内チラシ、粗品のタオル等を持参するのが一般的です。
近隣挨拶を事前に済ませておくことで、工事中のトラブルを避けることができます。なお、工事業者と施主が別々にご挨拶を行う場合もありますが、特別な事情がない限り一緒にご挨拶をする方が良いでしょう。
1日目 足場組立て

工事を開始する際には、まず仮設足場の設置から進めて行きます。仮設足場は塗装作業をする際の安全性を確保すると共に、作業効率を上げるために必要不可欠な工事のひとつになります。
また、外壁塗装の際には、ローラーや刷毛で塗装を行います。そのため、足場には飛散防止メッシュシートを設置して、塗料が周囲に飛散するのを防ぐ処置を行います。
2日目 高圧洗浄

足場の設置が終わったら、高圧洗浄機を使って外壁を洗浄します。外壁に汚れが付着していると、塗装した後に塗料の剥がれなどのトラブルが発生して仕上がりに影響するため、事前に洗浄が必要です。
なお、高圧洗浄を行わずに外壁塗装工事を行うと、密着不良で塗装が剥がれてしまう可能性もあるので注意しましょう。
3日目 下地調整

塗装前に外壁面のクラック(ヒビ割れ)などを補修し、鉄部のケレン(目粗し)鉄部の表面を傷付けて塗装の密着を良くする作業を行います。
今後の塗装作業のクオリティを左右する重要な作業なため、補修箇所が多い場合は作業日程が後ろ倒しになる可能性もあります。下地処理を丁寧に行うことで、塗装を長持ちさせる効果が期待できます。
4日目 シール打ち替え

シーリング工事とは、弾力性があるゴム材で外壁と外壁の間の繋ぎ目の隙間を埋めたり、サッシ(窓やドア)と外壁の間にできる隙間を埋める為の防水工事のことを指します。
建物の隙間から雨水や湿気が入り込むと雨漏りを引き起こす可能性があるため、シーリング材で建物を保護しているといっても過言ではありません。それほどシーリングは建物にとって大切な存在です。
5日目 養生作業

窓サッシや玄関ドアなどの塗装をしない部分に塗料が付着しないように、ビニールやテープなどで覆います。玄関ドアや植栽、窓サッシやエアコンの室外機、給湯器など、塗料が付着しそうな箇所はすべて養生シートで覆われることになります。
養生は塗料の付着を防ぐだけでなく、塗り分け部分の境目を綺麗に見せる役割も担っています。養生は仕上がりに大きく影響するため、丁寧な作業が必要です。この工程だけでも1日程かかる可能性があります。
6日目 付帯部塗装(鉄部塗装等)

外壁や屋根以外の部分(破風板、鼻隠し、軒天、雨樋、雨戸、ベランダ、鉄部、木部)など様々な部分の事を付帯部と言います。
明確にいつやるか決まっているわけではありませんが、塗料などによって適切なタイミングで塗装を行います。(一度混ぜてしまった塗料は固まってしまうので、切りの良いタイミングで行う必要があります)
7日目 屋根下塗り・タスペーサーの設置

下塗りでは下地に合った下塗り塗料を塗ります。下塗り塗料は外壁と同様で、シーラー、フィラーなどの中から今現在の屋根の材質や状態にあった適切な下塗り塗料を選択する必要があります。
下塗りが終わったら、屋根材と屋根材の間にタスペーサーを設置します。これにより、屋根材に塗った塗膜が隙間を埋めることなく通気性を確保できます。
8日目 屋根中塗り

下塗りが終わって乾燥させてから、屋根に色を付ける中塗りの作業を行います。中塗りと次の工程の上塗りでは同じ塗料を使用します。
中塗りは、塗装の厚みを確保するための作業です。塗料はそれぞれ膜厚が定められていますが、一度に多くの塗料を塗ってしまうと、表面だけ乾いて中身が固まらないといった初期不良を引き起こす可能性があります。そのため、中塗りと上塗りの2回に分けて同じ塗料を塗り、厚みを確保する必要があるのです。
9日目 屋根上塗り

屋根塗装の仕上げとして上塗りを行います。塗料は中塗りと同じものを使用しますが、中塗りの塗料は既に乾いているため、同じ色で塗っても上塗りとの区別はつきます。
そのため、塗り残しの心配はなく、きれいに仕上げることが可能です。塗り終わった後は乾燥時間が必要になるため、一日掛かりの作業となります。
10日目 外壁下塗り

塗装工事において、下塗りは必要不可欠な作業工程です。下塗り工程を省いてしまうと、上塗り塗料を高性能の塗料で塗装しても、塗料本来の耐用年数を迎える前に塗料が剥がれてしまうなどのトラブルが起きてしまうためです。
下地の状態によって、シーラー、プライマー、フィラー、バインダーなどの下塗り材から使い分けます。例えば、あまり劣化していない外壁の下塗りを行う場合はシーラーを使用し、細かいクラック等が多い外壁に塗る場合は微弾性フィラーを使用するなどです。劣化が酷い下地にシーラーを塗ってもうまく定着しないなど、きちんとした下塗り材を選択しないと上塗り用の塗料がうまく定着せずに剥がれなどの原因になってしまいます。
11日目 外壁中塗り

下塗りの上に中塗り塗料を塗布します。中塗りの作業に掛かる期間も通常は1日ほどです。中塗り塗料は、下塗りと上塗りの間の層としての役割を果たし、塗膜の厚みを均一にすることで美しい仕上がりを実現します。
12日目 外壁上塗り

上塗りは塗装の最後の工程であり、外壁塗装の表面を形成するため仕上がりの美しさが求められます。上塗りを終えたら再び塗料を乾燥させますが、完全に乾燥する前に養生を外します。塗料が乾燥すると、養生を固定しているテープと一緒に塗膜が剥がれるリスクがあるため、やや乾燥している状態で養生をとるのです。
なお、中塗りと上塗りの工程を分けているとはいえ、同じ日に作業するとトラブルが発生する場合があります。作業日数を短縮できれば業者にとってメリットがありますが、塗料が完全に乾燥していない状態で重ね塗りすると施工不良に繋がってしまいますので必ず乾燥期間を設けます。
13日目 完了検査

完了検査は、外壁塗装が完了した後に行われる工程です。主な目的は、施工の品質や仕上がりを点検し、必要な修正や見直しを行うことです。通常、完了検査は半日~1日で行われます。
専門の検査員が外壁全体を詳細にチェックし、塗装のムラや塗り残し、色の不均一性などが無いかを確認します。また、施工中に発生した汚れや養生の跡なども同時に確認されます。必要に応じて追加の塗装や補修が行われ、品質の高い仕上がりになるかどうかの最終関門と言えるでしょう。
14日目 足場解体

完了検査で問題がなければ足場を解体します。各工程に掛かる日数は天候や建物の状態によって変動します。全工程を通して適切な乾燥時間を確保することが、外壁塗装の仕上がりと耐久性を左右する重要なポイントです。
後日 保証書お渡し

工事完了後は、保証書を必ず受け取るようにしましょう。保証期間を設けている業者がほとんどであるため、期間内であれば無料で補修してもらえます。
まとめ
外壁塗装は、全ての工程が終わるのに約14日程かかります。工程によっては窓を開けられなかったり騒音が生じたりするため、事前に業者から工程を聞き、いつどんな作業をするのかを事前に確認しておきましょう。
お客様に不都合が無いように毎朝、工事を始める前に本日の工事内容をお伝えしてから作業するのが愛情ペイントの細かいこだわりとなっております♪
こちらのコラムを見て興味をお持ちになったり、わからないことがございましたら、ぜひ愛情ペイントにご相談ください♪
静岡市での外壁塗装・屋根塗装・防水工事なら愛情ペイントへ!
まずは、ご相談から♪






編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
プレミアムペイント一級技術士
有機溶剤作業主任者
高所作業車
断熱施工技術者
ゴンドラ取扱業務
ハナコレマイスター
二級建築施工管理技士
二級建築士
宅地建物取引士