下塗りの重要性

塗装というと色のイメージが強いですが下塗りにはその色がありません。下塗りには色を付けるという役割の代わりに様々な塗装の役割があります。それはまず第一に上塗りをしっかりと密着させるという事です。第二に塗装の上塗りの色が綺麗に映えるように下地を調整します。第三に色のムラやピンホールという小さな穴などが塗装表面に出て来ないように下地の吸い込みを止めるという役割があります。いずれも仕上の塗装(上塗り)をしてしまうと見えるものではありませんので一般的には塗装における下塗りの役割というのは塗装が綺麗に仕上がる為の基礎であり、縁の下の力持ち的な存在です。

下塗りの役割の最も重要なものとして密着させるという事があります。塗装をしても場合によっては塗装が5年位で剥げ落ちてきている場合なども見受けられます。これは下塗りがしっかりと施工されていなかったという事も原因の一つと考えられます。下塗りにも多くの種類がありますが、密着がしにくそうな外壁(ガルバリウムやサイディングで既存の塗膜がしっかりしている場合など)の場合にはボンドのように密着強度が非常に高い下塗り塗料を使用してガッチリと密着させます。これにより下地から塗膜が剥がれにくくなり長く塗装が持ちます。

上塗りには密着するという性能はあまり高くありませんのでそこを下塗りで補っています。前回の塗装は黄色系だったけど今回は青系にしようと考えた場合、まずは前回の黄色系の外壁色を消すという作業が必要となります。上から青い塗装をすれば消えると思われがちですが残念ながら結構はっきりと以前の塗装の色というのは透けて見えます。これを消す為に上塗りを標準の2回ではなく、3回・場合によっては4回と塗る事もあります。こうなると上塗り塗料が標準量の倍必要となりますので当然ながらその分費用がかさんでしまいます。これを防ぐ為に下塗りで前回の塗装色を消します。冒頭で申し上げました通り下塗りの色は透明であったり白かったりするものが殆どです。

今回のように前回の色と今回新たに塗る塗装の色が全く違うと色が透けやすくなりますので白色の下塗りで塗装をする事で一旦白色に変化させます。白色から青色の塗装をする場合は黄色と青色ほど対照とな色ではありませんので塗装の透けは非常に穏やかになります。こうする事で上塗りは綺麗に2回で収まり余計な費用をかける事もありません。下塗りには吸い込みを止める働きがあります。既存の塗装が非常に劣化している場合は防水機能が殆どない為に外壁が水を吸い込む状態となっています。当然ながら塗装をしても塗料が外壁に吸い込まれやすくなります。塗料が必要以上に外壁に吸い込まれてしまうと先ほどと同じように2回で済むはずが3回・4回・5回と多く塗装をする必要がでてきます。こうなると費用がかさんでしまう事はもちろん塗料を沢山吸い込んでいる外壁・あまり吸い込まない外壁などでムラが生じてきますので仕上がりも綺麗ではありません。

下塗りで塗装を行う事でこの吸い込みを大幅に抑える事ができます。下塗り塗料は上塗り塗料と比べて粒子が細かく小さな穴にも入り込み、塗料が吸われる穴を塞いでいきます。上述した通り、下塗りというのは塗装の花形ではありませんがこれを行わなければ剥離が起きやすくなり仕上がりに美観が損なわれて且つ塗料代金も高くなってしまう可能性が高くなります。ただ、下塗りは上塗りをしてしまうと隠れてしまうので塗っていても塗っていなくても残念ながら素人にはスグに見破る事ができません(ムラや美観性はよく見ればわかりますが塗った直後はわかりにくく2-3年経つと大きな違いが出てきます)。

この様な事から悪徳業者と言われるものの中には下塗りを割愛してしまい、実際の商品の耐久性を満たすことなく数年で剥離や色褪せなどが発生してしまう場合もあります。下塗りは非常に重要な欠く事の出来ない工程となりますので十分に注意が必要となります。

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