モルタル外壁について

モルタルの仕上げは基本的に3種類

リシンスタッコ吹付けタイル

外壁の塗り替えを検討している場合、「モルタル」という言葉を聞いたことがある人は多いことでしょう。言葉は聞いたことがあっても、モルタルがどういった外壁なのか、メリットやデメリットまでは分からないこともあるはずです。そこでモルタルの特徴や仕上げ方法の種類、メリットやデメリットなど基本的な知識をご紹介します。

モルタルとは、石灰石や石膏を焼いて粉状にしたセメントと砂、水を混ぜた素材のことをいいます。モルタルには基本的に防水性がほとんどありませんが、防水性能を高めた防水セメントというモルタルもあります。現行の建築基準法の前身となる法律によって、防火使用の外壁が必要となったことでモルタルの外壁が一気に広まりました。それから1980年代までは外壁材として非常に人気がありましたが、機能性が高く施工が簡単な外壁材が出てきたことから使用されることも減ってきました。とはいえ独特の雰囲気が好みの人によって今でもモルタルが選ばれることはあります。

◆リシン

モルタルの外壁自体に防水性がないことから、雨水などから守るために仕上げを行う必要があります。古くに建てられたモルタル外壁の家でよく使われているのがこのリシンによる仕上げ。リシンとは塗料の中に骨材という細かい石を混ぜた物のことを言います。リシンガンで吹き付ける「リシン吹き付け」タイプと、コテでリシンを塗ったあとに剣山などで引っ掻く「掻き落とし」というタイプに分けられます。リシン吹き付けはザラザラとした上品な質感に仕上がるのが特徴で、塗膜が薄いため耐久性が高い仕上げ方法ではありません。掻き落としは吹き付けよりも手間がかかりますが、高級感のある独特な風合いが生まれます。

◆スタッコ

リシンはザラザラとした質感が細かいのに対して、厚みのある凹凸が生まれるのがスタッコ仕上げです。見た目はリシンと似ていますが、触り心地が滑らかなのがスタッコの特徴です。リシン吹き付けよりも厚く施工されるため、大量の塗料を使うことや手間が必要であることから費用が高くなってしまいます。塗膜に厚みがあるため耐久年数が長いのがスタッコのメリットで、塗り替えを行う場合は凹凸部分に入り込む分たくさんの塗料を使うことがデメリットとなります。

◆吹付けタイル

モルタル外壁の吹き付けタイルとは、樹脂や砂、石などを混ぜたものをスタンガンで吹き付けることをいいます。シンやスタッコなどと比べてツルツルとした質感に仕上がるのが特徴です。1~5mmの厚みのものを3回の工程に分けて吹き付け、仕上げ方法には中粒仕上げと押さえ仕上げの2種類があります。中粒仕上げは数cmの凹凸が規則的に広がるような模様になるのが特徴で、押さえ仕上げは半乾きの状態でローラーをかけるためタイル材がつぶれた模様が生まれます。塗膜が厚いことから耐久性が高く、工期が短くて済むのが吹き付けタイルのメリット。施工する際には飛散しやすいことや大きな音が出てしまうことを頭に入れておくようにしましょう。

◆デザイン性が高い

~モルタルのメリット~

モルタルと聞くと白に近いような淡いグレーを想像する人が多いかもしれません。しかし実際にはたくさんの色や柄の選択肢から選ぶことができます。またパネルを貼り付けるタイプの外壁はある程度の規格が決まっていますが、モルタルは手作業で仕上げるため自由度が高いのもメリット。昔からある外壁材なので古臭いイメージがある人もいるかもしれませんが、自由度が高い分、時代に合ったデザインにすることができます。施工する職人の技術を要するため、デザイン性というメリットを活かすためには依頼する業者選びが大切になります。

◆破損しにくい

外壁には家を守ってくれる役割がありますが、そんな外壁が破損しやすかったら心許ないですよね。モルタルの外壁は台風や強風で飛来物が当たったときにも破損しにくい特徴があります。マイホームを建てて年数が経っていないのに、飛来物によって破損してしまうとショックを受けることでしょう。衝撃に強い性質と耐久性に優れている点は、外壁をモルタルにする大きなメリットだといえるでしょう。

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