一口に「塗料のでの手抜き工事」ですが、塗料のでの手抜き工事ってどんな事をされてしまうのでしょう?
それは、「塗料を必要以上の水で薄める」です。
実際に必要以上に水で薄めた塗料を塗った場合、工事完了後、「手抜き」であるとわかると思いますか?
正直申しますと我々プロの塗装職人でも見ても分からないことが多いのです。
なぜ、塗料を必要以上の水で薄めるということをするのかと言いますと塗料は、
薄めると、ローラーや刷毛のスベリが良くなり、早く塗れて、以外にもキレイに仕上がるものなのです。
子供のころに使った、絵具を思い出してください。
チューブから出した絵の具をそのまま使ってもきれいに塗れませんよね。
逆にたくさんの水で薄めすぎれば、早くは塗れるけれど、発色の良い色にはなりません。
それと同じで、ドロドロの塗料をシャバシャバにしてしまえば、家の外壁を一周する所を、
2周くらいできるスピードで塗ることもできます。
ローラーの動きがなめらかなので、いかにも上手な職人さんが塗っているように見えてしまいます。
これが、塗装工事で手を抜かれやすい、盲点なのです。
ここまでのコラムを見て塗料を必要以上に薄めることで業者にはどのようなメリットがあるのか?
と思う方多いと思います。
➀必要以上に薄める➔薄めて伸ばすため塗りやすくなる
工程(工期)が短縮できる ➔人件費が少なくて済む(人件費の削減)
➁必要以上に薄める➔水で薄めた分だけ塗料が多くなる➔注文する塗料が少なくて済む
材料費が少なくて済む(材料費の削減)
➂必要以上に薄める➔薄めて伸ばすため塗りやすくなる➔ローラーさばきがなめらかになり
プロっぽく見える(お客さんが安心してもらう。見た目上、差はない)
このような、「一石三鳥」のメリットがあるため、手抜きが起こりやすくなってしまいます。
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