購入した家でも、やがて屋根や外壁が傷んできて、塗装し直さなくてはいけなくなりますよね。でも、外壁や屋根の塗装ってどれくらい長持ちするものなんでしょう。塗り直しがあまり早すぎても損をしてしまうような気がしますし、遅すぎても傷み切ってしまい、雨漏りなどが心配になるのではないでしょうか。
そこで今回は、外壁塗装を行うための劣化症状、タイミングをご紹介したいと思います。
外壁塗装のベストな時期は、主に以下の3つの内容によって決まります。
◆ 塗料の耐用年数
◆ 外壁の劣化症状
◆ 外壁の素材
住宅の外壁でよく使われている窯業(ようぎょう)系サイディングやモルタルは、セメントが主成分です。セメントの表面は防水性が低いため、そのままの状態では雨水が染み込んでしまいます。そのため、表面を塗装して保護しなければなりません。
しかし、塗膜が劣化すると外壁が風雨や紫外線にさらされて、建物の腐食を進めてしまいます。塗膜に覆われた外壁は、適切なタイミングで塗り替えが必要です。
外壁の防水性が劣化すると構造の劣化に繋がる
防水性が劣化すると住宅はどのようになるのでしょうか。
防水性が切れると外壁材に直接雨水や紫外線が当たり、外壁材や住まいの構造体の劣化・雨漏りに繋がってしまう恐れがあります。そのまま放置すると外壁塗装では済まされず、住宅の中の壁内部のボードの交換や躯体部分の交換まで発展してしまう恐れもありますので定期的なメンテナンスが必要となります。
塗装をするメリット
建物の美観を保つ
外壁は毎日、雨風や紫外線にさらされているため、色褪せや塗膜の汚れ・劣化が発生します。外壁塗装をすることによって、劣化していた外壁をキレイにすることができ、新築のような輝きを取り戻すことができます。また、新築時とは違ったデザインや色見に変更することもでき、お家の雰囲気を替えて気分転換できます。
外壁を保護するため
塗料を塗り、塗膜を作ることで劣化した外壁を雨風や紫外線などから守ります。定期的なメンテナンスを行い、建物の耐久性を高めることで、劣化の原因から大切なお家を守ります。お家の築年数が5~7年の方は、防水性が切れてくる時期ですので一度、外壁調査をしてみるとよいでしょう。
外壁塗料の耐用年数
外壁塗装の塗り替え時期の目安で注目したいのは、塗料の耐用年数です。外壁に使われる塗料にはいくつか種類があり、それぞれ耐久性能が違います。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル塗料 | 3~8年 |
ウレタン塗料 | 5〜10年 |
シリコン塗料 | 8〜15年 |
フッソ塗料 | 12〜20年 |
これまでは、一般住宅の外壁塗装ではウレタン塗料かシリコン塗料がよく使われていました。そのため、5〜15年前後で塗り替えタイミングとなります。塗装タイミングを逃して、外壁が破損したり、雨漏りが発生したりすると住宅が腐食する可能性が高いです。
家の構造体が腐食すると、外壁塗装よりも莫大なリフォーム費用が掛かることになるでしょう。そのため、外壁塗装は塗膜が機能を失う前に塗り替えることがひとつの基準になります。
塗り替え時期の劣化サイン(症状)
外壁に劣化症状があらわれたときも、塗り替えの時期といえるでしょう。家は、それぞれ違う環境の中に建っています。太陽光が常に照りつけていたり、湿度が高い場所に建っていたりする家では、特に外壁の劣化が進みやすいです。
そのため、同じ塗料で塗装されていたとしても、住宅によって劣化速度が違うので、塗り替え時期が変わるケースもあります。
塗料の耐用年数だけでなく、塗膜劣化のサインも塗り替え時期を知る手掛かりにしましょう。以下にて、外壁の塗り替えが必要な外壁の劣化症状についてご紹介します。
症状 | 概要 | 対応 |
---|---|---|
色褪せ | 紫外線の影響で塗膜の色が褪せてくる | 経過観察 |
艶が無くなる | 紫外線や風雨の影響で塗膜面の艶が落ちてくる | 経過観察 |
苔の発生 | 塗膜の防汚性能が落ちて苔が生える | 経過観察 |
チョーキング | 塗膜成分が劣化して白い粉(顔料)が露出する | 早めに 塗り替え |
塗膜の浮き・剥がれ | 塗膜が外壁から剥離した状態である | 早急に 塗り替え |
コーキングの破断 | サイディングの継ぎ目の 充填剤が硬化して裂けている | 早急に 塗り替え |
クラック(ヒビ割れ) | 外壁にヒビが入る | 早急に 塗り替え |
表の「チョーキング」以下の現象が表れたら、速やかに塗り替えるようにしましょう。劣化症状を放置すると、外壁が受けるダメージは増す一方です。
また、紫外線によくさらされる住宅は屋根の劣化スピードも速くなる傾向があります。直接確認するのは難しいので、不安な方は外壁塗装の見積り作成時に屋根も確認してもらうと良いでしょう。
外壁塗装の塗り替え周期をなるべく長くする
外壁塗装の塗り替え時期をできるだけ短くしないようにするための方法は、主に以下の3つです。
◆ 定期的にメンテナンスを行う
◆ 住宅に適した塗料を選ぶ
◆ 優良な業者に塗装してもらう
外壁塗装の塗り替え時期が短くなると、そのぶん施工費用が多く掛かることになります。上記の方法を参考にして、将来的に掛かる塗装費用を抑えるようにしましょう。
定期的にメンテナンスを行う
定期的に外壁のメンテナンスを行うことで、塗膜の劣化スピードを緩められて、塗り替え時期を維持しやすくなります。
例えば、掃除を行ったり、必要な場合は部分補修をしたりすることで、住宅全体の美観や耐久性が保たれます。
外壁塗装を短い期間で何度も行うと工事費用がかさむため、日頃から点検やメンテナンスをして塗膜や外壁の耐久性を維持するようにしましょう。
住宅に適した塗料を選ぶ
外壁材や住宅がある環境に適した塗料を選ぶことで、塗り替え時期を維持できます。塗料は、メーカーが適していると推奨する下地に塗装することが大切です。適していない下地に塗装すれば、塗料が本来持つ機能性を十分に発揮できなかったり、耐久性が低下したりします。
また、住宅の外壁が汚れやすい環境であれば、防汚性の高い塗料を選ぶと低いタイプよりも塗り替え時期を延ばせるでしょう。他には、紫外線によって色褪せがしやすい外壁の場合は、ラジカル制御タイプの塗料を選ぶのもオススメです。
このように、住宅の状況によって適した塗料を使用することで、外壁の劣化スピードを抑えられます。そのため、外壁塗装の塗り替え時期が短くなりにくいです。
優良な外壁塗装業者に塗装してもらう
優良業者は外壁に合った塗装を行うので、塗料の耐用年数を維持できるようになります。優良な業者は外壁に最も適した塗料を選び、適切な工事を行うため塗膜が長持ちしやすいです。
また、優良業者は一般的な塗装回数の3回塗りで施工するため、塗装面の耐久性についても心配する必要が無くなるでしょう。優良業者を選ぶ際は、主に以下のようなポイントを確認してみてください。
◆ 相場に近い価格を提示している
◆ 見積書が丁寧に記載されている
◆ 施工実績が豊富にある
◆ 工事の説明が丁寧である
悪質な業者に塗装工事を依頼すると、不具合が発生してさらに費用が嵩んでしまう事態になりかねません。塗装工事を依頼する際は、業者選びを慎重に行うようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。こちらのコラムを参考にしてより良い外壁塗装をして頂ければと思います!
編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
資格情報 | ||
一級建築塗装技能士 プレミアムペイント一級技術士 有機溶剤作業主任者 高所作業車 | 職長安全衛生教育 断熱施工技術者 ゴンドラ取扱業務 ハナコレマイスター | 樹脂注入技能士 二級建築施工管理技士 二級建築士 宅地建物取引士 |
こちらのコラムを見て興味をお持ちになったり、わからないことがございましたら、ぜひ愛情ペイントにご相談ください♪
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まずは、ご相談から♪
外壁塗装をするタイミング ~目次~
1.外壁の防水性が劣化すると構造の劣化に繋がる
2.外壁塗料の耐用年数
3.塗り替え時期の劣化サイン(症状)
4.外壁塗装の塗り替え周期をなるべく長くする