外壁塗装の見積書に記載されている付帯部とは何?と思う方も少なくないでしょう。付帯部とは、雨樋・破風・幕板・雨戸・戸袋・笠木・軒天・霧除け・水切りなどのお家にあるパーツ部分のことを指します。
外壁と一緒に付帯部まで塗装する必要はあるのでしょうか?という疑問もあるかと思います。そこで今回は、付帯部についてと付帯部塗装の必要性をご紹介いたします。
そもそも付帯部とは?
そもそも付帯部が何なのか、よくわからないという方も少なくないでしょう。付帯部とは、雨樋・破風・鼻隠し・幕板・軒天・雨戸・戸袋・笠木・水切りなどのことを言います。
付帯部塗装の必要性
外壁塗装時、付帯部塗装時にも足場が必要となりますが外壁塗装と付帯部塗装を一緒に行えば足場代は1回分で済みます。しかし、違う時期に行うと足場代は倍かかることになります。外壁塗装と付帯部塗装を同時に行った場合は、外壁塗装の合間に付帯部塗装を行い、うまく施工時間を活用できるので人件費を抑えられることもあります。
外壁塗装した場合、付帯部の痛みや汚れが悪目立ちする
仮に外壁だけ塗装して付帯部は塗装しなかったとすると、外壁がキレイになった分、付帯部の痛みや汚れが悪目立ちすることになり、付帯部の痛みや汚れが酷いほど、キレイになった外壁との差が激しく感じてしまいます。美観の面を考えても外壁と付帯部は一緒に塗装をするのがオススメです。
付帯部塗装を外壁塗装とは別で塗装するのは稀
塗装には、時間と手間が掛かります。塗装業者に連絡をして家の状態を診てもらい、見積りを検討し、色選びなどの打ち合わせを行い、スケジュールを調整し、工事期間中は窓を自由に開閉することができない等の制限もあります。こうしたことを付帯部塗装だけの為に再度、足場を建てて行うと思うのかというとどうでしょうか。多くの人が一緒に付帯部の塗装も一緒にお願いしようと思われるはずです。
外壁塗装と一緒に塗装する付帯部
外壁塗装と一緒に塗装する付帯部は、下記の通りです。
雨樋
雨樋(あまどい)とは、屋根から伝わる雨水を受けて、地上へ流すための樋。軒先に付けるものを軒樋、その雨水をまとめて地上まで流す樋を竪樋と言います。
外壁がキレイになると、外壁と縦断している雨樋の痛みや汚れはより悪目立ちすることになるため、多くの場合(雨樋に痛みや汚れが生じている場合)、外壁塗装をするタイミングで雨樋も塗装します。塗装することで雨樋の耐久性を高める効果も期待できます。
ただし、ヒビ割れや破損が生じているなど劣化が大きく進行している場合は、塗装では補修しきれない為、雨樋の部分交換などを行うことになります。
破風・鼻隠し
破風・鼻隠し(はふ・はなかくし)とは、屋根の妻側の端の部分のことを指します。そして、そこに取り付けられている板のことを破風板と言います。
外壁と屋根も併せて塗装する場合、破風も一緒に塗装するのが一般的です。破風・鼻隠しは屋根の先端部分にあるため、太陽光や雨風などの外部環境の影響を受けやすく、ヒビ割れや塗膜の膨れ・剥がれなどの劣化が進行しやすい傾向にあります。劣化が大きく進行すると雨漏り(雨水がお家の内部へ侵入してしまう)のリスクが高まるため、多くの場合、外壁・屋根塗装をするタイミングで破風・鼻隠しも塗装をして補修をします。
幕板
幕板(まくいた)とは、一般的に前後を仕切る境界的な役割をもつ横長の板のことを指し、分かりやすい物は住宅の外壁で上下の仕切りに使われている帯状のものです。
ヒビ割れや塗膜の膨れ、剥がれなどの劣化が進行すると、幕板が原因での雨漏り(住まい内部への雨水の侵入を許してしまう)の発生リスクが高まります。そのため、劣化が生じている場合には、外壁同タイミングで塗装して補修するのが一般的です。美観の面で考えても、外壁を塗装して外壁を横断する幕板を塗装しなければ、俯瞰してみたときに幕板の痛みや汚れが際立って見えてしまうことは容易に想像して頂けるのではないでしょうか。
ただし、塗装で補修しきれないほど幕板の劣化が大きく進行している場合には、幕板の交換などを行うこともございます。
軒天
軒天(のきてん)とは、屋根の外壁より出ている部分である軒先の天井部分のこと。屋根の真下部分の壁にあたります。軒天井、軒裏天井上げとも言います。
軒天にヒビ割れや塗膜の膨れ、剥がれ、カビ、藻の発生などの劣化が生じている場合、外壁と同タイミングで塗装をして補修します。
劣化症状の中でも、染みが発生している場合は、塗装では補修しきれないことが少なくありません。シミの原因は雨漏りが発生している可能性が高い為です。仮に雨漏りが原因でシミが生じていると塗装ではなく、軒天や破風の張替えを行うことになります。
雨戸・戸袋
雨戸・戸袋(あまど・とぶくろ)とは、窓の外に付ける扉のことで、雨や風を避けるために付けます。
雨戸は暗くなってから閉めるので、塗装を見送る方もいらっしゃるかも知れません。雨戸や戸袋は金属でできているので、劣化が進むと錆や汚れが目立ってしまいまい、新品に取り替えるとなると、余計な費用が掛かってしまいますので外壁と合わせて塗装をしたい場所です。
笠木
笠木(かさぎ)とは、階段やベランダ、バルコニー上部に設置されている部材のことです。建築物の保護やデザインの向上などの役割を担っています。
笠木が設置されることにより、直接雨水が浸入することを防ぎます。特に、バルコニーやベランダなどの笠木は、雨漏り防止のために設置されており、防水性を高める上でとても重要な役割を果たしています。実は、外壁に直接雨が当たることを防ぐ役割も果たしています。外壁の雨染みや雨垂れは目立ってしまい、お家の見栄えを悪くしてしまいます。水分を分散させて、外壁の劣化や腐食を防止することができるのです。
庇・霧除け
庇・霧除け(ひさし・きりよけ)とは、雨や霧が室内に進入するのを防ぐ為にサッシ等の上部に設けている小さな屋根の様な部分の事です。
金属製の霧除けは錆の発生によって穴あきなどの劣化が起こることがあるため、定期的に錆止め塗装を行うことが大切です。塗装により霧除けの耐水性を高めることができ、雨漏りのリスクを減らすことも可能です。外壁や屋根と同じように、霧除けも定期的な塗り替えによって、長期的な保護と機能維持が可能となります。
庇は2階など高い場所にあることも多く、安全面でも品質面でも足場を組んで行う必要があるので外壁塗装と一緒なら、足場がそのまま使えてお得にできますので庇塗装は外壁塗装と一緒に行いましょう。
水切り
水切り(みずきり)は基礎と外壁の間に取り付けられている金物のことをいいます。低い位置にあるので、他の外壁部位に比べると簡単に確認できる部位です。建物の外側の窓枠下などにも水切りは施工されています。
水切りの劣化を放置すると、水切り全体の交換が必要になる可能性が高いです。塗装によるメンテナンスではカバーしきれなくなると、水切り全体交換を余儀なくされません。それだけ重要な水切りなので錆があったり塗膜が剥げてきたり経年劣化が見られれば、やはりキッチリと塗装によるメンテナンスを行っておく事をオススメしています。
シャッターボックス
シャッターボックスとは、シャッターを収納するために上に取り付けられた長方形の収納箱です。
シャッターボックスは、一般的にスチール製のものが多く、メンテナンスをしないでそのまま放置しているとサビてしまいます。錆が進行して劣化していくと、穴が空いて役目を果たせなくなってしまうため、シャッターボックスがスチール製の場合にはメンテナンスとして塗装する必要があります。塗装によって耐久性を高めることも可能です。ですが、シャッター自体を塗装してしまうと塗膜が厚くなり、開け閉めがしにくくなったり塗膜が剥がれてしまったりする恐れもあるので、シャッター自体は塗装しないことを理解しておきましょう。
換気フード
換気フードとは、家の外壁に設置された換気口を保護し、室内に雨が入るのを防ぐために設置しているフードになります。
換気フードの素材がアルミの純度が低いものは既存色の色褪せが鉄と同様にしてしまいます。その場合外壁塗装を行い周りが綺麗になってしまうと汚れや色褪せが目立ちます。鉄製は経年劣化で錆が発生して塗装の付着力が落ちるので、劣化が進む前に塗装しておくことが大切です。
外壁塗装と一緒に行う付帯部塗装について解説させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
付帯部はただの装飾ではなく、外壁の耐久性を守る重要なパーツです。外壁や屋根のあちこちに設置されており種類も様々ですが、付帯部も外壁や屋根と併せて塗装しておかなければならない箇所です。
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編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
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断熱施工技術者
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二級建築士
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