
初めての外壁塗装工事。信頼して業者に任せたいけど、ある程度どんな流れで工事が進むのかは把握しておきたい…という方も多いですよね。
そこで今回は、一般的な外壁塗装の流れ・工程を1つ1つ解説しました。初めての方でもイメージがしやすいように、実際の写真も使ってお伝えしていきます。
一般的な工期は10~14日前後
外壁塗装は沢山の工程から成り立っています。
外壁塗装の工程一覧

こちらの工程が全てになりますので1つでも抜けていると良い工事にはできません。「一式全部やりますよ」等と大雑把な説明だけだった場合は、この項目がちゃんと入っているか、きちんと確認しましょう!
目安として各工程1日ずつ掛かるものだからです。(屋根工事など、並行できる作業もあります)
「一週間で終わりまよ」と言ってくる業者は、上記の工程が全て入っているか確認しましょう。
着工前 ご近隣様へのご挨拶

工事中は、足場の組み立て車の出入りなどご近所様にご不便、ご迷惑をお掛けする事になりますので、必ず工事が始まる前にご近隣の方にご挨拶に伺います。
工事の内容、期間、ご不便の旨などをご説明いたします。
挨拶は、基本的に外壁塗装工事の1週間前~前日までに行います。
ご近隣様へご挨拶すると多くの方が「お互い様だから」と言って下さるので、今後のご近所付き合いのためにも必ずお伝えします。
1日目:足場の組み立て・設置

外壁・屋根塗装を行うためには、効率性・安全性を上げるために作業をするための足場が必要になります。大きなトラックで資材を運んできて組み立てていきます。
組み立てた後は、メッシュシートを設置して塗料の飛散防止のほか、職人の落下防止など安全面でも大事になりますので必ずメッシュシートを設置します。
足場材は金属になりますので組み上げる時必ず「カンカン」と音が出てしましますのでご近隣様のご挨拶の時に必ず申し上げるようにしております。
作業期間:半日~1日
2日目:高圧洗浄


外壁の塗装面に付いた汚れ、ホコリ、チョーキング、カビ、コケなどを高圧の水流で洗い落として塗料の接着面を良くするために必ず行います。天候、気候によっては、高圧洗浄が終わってから乾燥させる日を空ける場合がございます。水飛沫が飛ぶ可能性もあるのでご近隣様には、高圧洗浄の日だけは、外干ししないようお願いしております。
作業期間:半日~1日
3日目:下地調整


洗浄で落ちない著しい汚れやサビなどがある場合は、手作業でキレイにしていきます。汚れやホコリなどを掃除する他、サンドペーパーやマジックロン(ナイロンたわしのようなもの)で研磨して雨戸・戸袋、水切り、破風、雨樋などの鉄部を塗装する箇所に微細なキズを付けて目粗しして塗料の密着性が高まるようにします。鉄部以外にも木部が痛んで毛羽立っている箇所やボード材の表面の剥がれなども一緒に整えていきます。




クラック(ヒビ割れ)や旧塗膜に剥がれがある場合は、下塗り前に外壁の下地処理を行います。クラックは、雨漏りや白アリなどの害虫が発生する可能性がありますので必ずクラックをコーキング材などで丁寧に埋めて塞ぎます。旧塗膜の剥がしは、下地に塗料が密着しやすくするためです。旧塗膜を剥がさずに塗装すると下地と塗料の密着力が弱くなるため、塗装部分が短期間で剥がれる恐れもありますので旧塗膜を剥します。
作業期間:数時間~半日
4日目:コーキングの打ち替え




コーキング(シーリング)とは、サイディングボードのボードとボードの境目や窓、サッシ廻りに入っているゴム状の素材です。打ち直した後は固まったコーキングの上から塗装をしますので新しい塗料で紫外線がブロックされ、新築時よりも断然に長持ちするようになります。コーキングには外壁の種類や補修する場所、塗料との相性などにより適材適所がありますので、正しい専門知識を持った職人に施工をしてもらうことが重要です。
作業期間:1日
5日目:養生作業


養生とは、ビニールをマスキングテープ、ガムテープなどで覆って塗料の飛び散りを防ぐ作業です。お家の塗り替えは、ローラーや刷毛で塗装しますので少なからず塗料が飛び散ります。お家には、塗料が付いてしまうと不都合な箇所が沢山あります。アルミサッシ、窓、地面、土間、お庭の植栽、給湯器、エアコンなど。こういう塗装しない箇所に塗料が付かないように保護するのが養生作業になります。
作業期間:1日
6日目:付帯部の塗装



付帯部塗装とは、外壁と屋根以外のパーツ部(雨戸・戸袋、雨樋、破風、軒天、垂木)などの部位を塗装することを言います。鉄部は普段は塗装で表面が保護されていますが、塗膜の劣化や傷でサビが生じることがあります。サビは進行を放置すると腐食して部材自体に穴が空く恐れがあり、部材の耐久性を著しく落とします。防水性が損なわれることはもちろん、手摺りや鉄骨階段など重量が掛かる部分では重大な事故を招く恐れがあるため、必ず補修しておかなければなりません。
作業期間:1日~2日
7日目:屋根の下塗り塗装・タスペーサー取付け


お住まいの屋根材がスレート屋根の場合、下塗り前後にタスペーサーの設置をして縁切りを行います。タスペーサーとは、スレートとスレートの間に人工的な隙間をつくる部材で、雨漏り防止や通気性の確保のために必要なものです。

下塗りは、屋根材と塗料の密着性を高めることを目的としています。
下塗り塗料には、様々な種類があり、屋根の状態や材質に応じて適切な塗料を選定します。施工業者の方針や使用する塗料によっては塗り重ねの回数が異なるため、事前に確認しておきましょう。
作業期間:1日
8日目:屋根の中塗り塗装

屋根をムラなく均一に塗装するためには、中塗りの工程が重要です。
中塗りをせずに上塗り1回だけの施工だと、仕上がりにムラが出てしまいます。中塗りは手抜き工事で省かれる可能性があるため、事前に工程表を確認することが大切です。手抜き工事がないか見極めるために事前に塗装業者に確認を取りましょう。
作業期間:1日
9日目:屋根の上塗り塗装

中塗り後に塗料をしっかり乾燥させてから、仕上げの上塗りを施工していきます。上塗りの目的は「中塗りの際に残ったムラを平滑にすること」と「塗膜に厚みを持たせること」です。上塗りを丁寧に施工できれば、美観と耐久性を兼ね備えた仕上がりになります。
作業期間:1日
10日目:外壁の下塗り塗装


下塗りは、塗装面と上塗り塗料の密着性を高める接着剤のような役割があります。上塗り塗料だけでは密着力が弱く、塗装面にそのまま塗料を塗ったとしても、すぐに剥がれてしまいます。下塗り用塗料を使い密着性が高めることで、塗装が剥がれにくくなり、塗料本来の性能や耐久性を発揮することができるようになります。
作業期間:1日
11日目:外壁の中塗り塗装


中塗りは、お客様が選んだ色に近づいていく工程です。中塗りの段階で凸凹等の無い平らで滑らかな下地を作っておくことで、上塗りがキレイに塗れるため、より美しく仕上げることが出来ます。この中塗りの作業を省くと塗料はその性能を十分に発揮することが出来ず、場合によっては早々の塗膜が剥がれるなどの不具合が発生することもありますのでこの中塗りの工程は、非常に重要になります。
作業期間:1日
12日目:外壁の上塗り塗装


上塗りは、基本的に中塗りと同じ塗料でもう1回塗ります。上塗りは家の外観の美しさを決定し、外観の色ツヤなどに大きく影響しますので塗り残しやローラー、刷毛(ハケ)等の跡が残らないように丁寧に塗って仕上げていきます。
作業期間:1日
13日目:確認作業


最終チェックです。キレイに仕上がっているか、塗り残しや、汚れ、付けてはいけないところに塗料が付いていないか等、細かく検査します。また、不具合なども問題無いか検査していきます。
作業期間:半日
14日目:足場解体・引渡し


組み立てた時と同じように、トラックを使って資材を運びますので車の出入り時間などを確認しておくと良いです。時間は、組立てよりも若干早く終わる場合が多いです。解体後は植木鉢や簡易倉庫など動かしたものを戻し、お庭や地面の掃き掃除をして足場の解体が完了となります。

キレイに生まれ変わったお家を是非ご覧ください!
作業期間:半日~1日
工事後 後日:保証書お渡し

工事が完了し、後日お客様のご都合に合わせてお家へお伺いし、ご契約の際にお客様のお選び頂いた塗料のグレードの保証書をお渡し致します。今後は、アフターフォローとして何か不具合があった場合、お伺い致します。
作業期間:1時間程度
いかがでしたか。外壁塗装、屋根塗装は沢山の工程から成り立っています。どんな作業があるのか予めわかっていれば安心して工事を進めることが出来ると思います!
こちらのコラムを見て興味をお持ちになったり、わからないことがございましたら、ぜひ愛情ペイントにご相談ください♪
静岡市での外壁塗装・屋根塗装・防水工事なら愛情ペイントへ!
まずは、ご相談から♪
編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
プレミアムペイント一級技術士
有機溶剤作業主任者
高所作業車
断熱施工技術者
ゴンドラ取扱業務
ハナコレマイスター
二級建築施工管理技士
二級建築士
宅地建物取引士