業者選びの際には、経験や実績はもちろん、資格の有無なども気になるところです。塗装屋になる為に資格は必要なのでしょうか?塗装屋が保持していることの多い資格には様々なものがありますが、必ずしも資格があるから良い業者というわけではありません。資格も良い業者を見つける一つの基準ではありますが、目安として他の基準と照らし合わせながら業者選びを行うようにしましょう。
◆塗装技能士
塗装技能士は国家資格の一つであり、三級から一級まで階級が分かれています。三級は初心者でも受験することができますが、二級は2年以上、一級は7年以上の実務経験が必要です。塗装屋で働き始めた人がまずは三級の受験勉強で知識を身に付け、実務経験を経てから二級、一級とステップアップすることが多いことでしょう。試験内容は学科試験と実技試験の二つ。学科試験では色彩や塗装に使う材料などについて、実技試験では手塗りの技術や調色など幅広い内容が問われます。
◆有機溶剤作業主任者
有機溶剤作業主任者とは、労働安全衛生法で定められた国家資格の一つです。有機溶剤とは物を溶かす性質を持つ化合物のことをいい、医薬品や化学繊維、ゴムなどの製造において使用されることが多い物質のことをいいます。種類や使用方法によっては中毒を起こしてしまうこともある為、有機溶剤作業主任者という資格が存在しています。シンナーなどを扱うこともある塗装販売業や塗装業者の中で、作業の指揮や監督をする為に資格を保持している人もいます。
◆足場作業主任者
足場作業主任者は労働安全衛生法によって定められた国家資格の一つであり、技能講習を修了することで資格を取得することができます。足場の組み立てや解体に3年以上従事、または大学や高等学校で土木・建築・造船に関する学科を卒業した上で組み立てや解体の業務に2年以上従事した経験があることが受講資格となります。外壁や屋根の塗装には足場を組み立て・解体する必要がある為、資格を保持している人がいない業者は足場に上って作業をすることができません。
塗装業者を選ぶ際の基準として、資格の有無も目安とすることができます。塗装技能士や職業訓練指導員、有機溶剤作業主任者、足場作業主任者など、塗装業者が持っていることが多い資格についてご紹介しました。資格を持っていることが必ずしも良い業者に繋がるというわけではありませんが、一つの目安として判断すると良いでしょう。
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コラム編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
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