家を建てる時や外壁の塗装を検討しているときに、「コーキング」や「シーリング」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。コーキングとは何なのか、また役割や塗装を行うタイミングについてご紹介します。外壁の塗装やコーキングの補修を検討している場合はぜひ参考にしてみてください。
コーキングには成分によって、変成シリコン系、ポリウレタン系、シリコン系の3種類に分けられます。変成シリコン系は耐候性に優れているため、雨風に当たる外壁や屋根などに使用できます。他にも、窓のサッシや配管まわりなど幅広く使用できるなど汎用性の高さも特徴です。耐用年数は10~15年となっています。
ポリウレタン系はサイディングボードやコンクリート、ALCの目地に使用されることが多い素材です。変成シリコン系よりも費用が安いですが、紫外線に弱いため塗装による保護を行う必要があります。シリコン系はキッチンやお風呂といった水回りで使用されることが多く、塗装による保護が出来ないため外壁などには適していません。
また一般向けかプロ向けかによって1成分系と2成分系にも分けられます。1成分系は一本ずつカートリッジに入っているため、一般の人でも気軽に使うことが出来ます。2成分系はコーキングと硬化剤が別になっており施工に技術が必要なプロ向けのものです。
コーキングの役割
◆衝撃吸収
コーキングはゴムのように弾力性のある素材で出来ているため、衝撃を吸収する力があります。お風呂のドアや窓のサッシでは、ドアや窓の開閉をするときの衝撃を吸収します。外壁においては、サイディングボードやALCなどのパネルの隙間に埋めて使用します。気温の変化でパネルが伸縮したり、地震の揺れでパネルに負担が掛かったりすると、ひび割れや破損につながります。パネル同士を直接固定すると歪んでしまったり耐久性が落ちたりしてしまうため、コーキングが緩衝材の役割を果たします。
◆防水性
コーキングを外壁に使用する場合、防水性を高める役割も持ち合わせています。サイディングボードやALCといったパネルと張り合わせるタイプの外壁では、ぴったりくっつけていたとしても必ず隙間は出来てしまいます。わざと隙間を空けて目地を作り、コーキングによって密着させることで水や汚れの侵入を防ぎます。目地から水や汚れが家の内部に入ってしまうと、雨漏りや腐蝕に繋がってしまいます。外壁だけではなく家としての寿命を延ばすためにも、防水性を維持することは大切です。
コーキングの打ち替え
シーリングのメンテナンス方法には、打ち替えや増し打ちがあります。シーリングの打ち替えは、傷んでしまった既存のシーリングを取り除き、新しいシーリングを充填する工事です。
コーキングの打ち替えにもパターンがあり、2面接着・3面接着があります。
2面接着
シーリング材を外壁サイディングだけに接着する方法が2面接着になります。2面接着は基本金属パネルや外壁サイディングの取り合いや目地に施工致します。目地底にシーリング材を接着させないよう、ボンドブレーカーやバックアップ材を目地底に付けます。
3面接着
3面接着とは2面接着と違い、ボンドブレーカーやバックアップ材を使用せず、上下または左右と目地底の3面にシーリング材を接着させる方法です。
3面接着は構造上、動きの少ない、ヒビ割れ誘発目地や窓周りなどに施工致します。3面接着は防水性が高く、2面接着より浸水や漏水の可能性が減ります。金属パネルやサイディングの取り合いや目地も3面接着の方が良いかと思われますが、3面接着で目地を施工すると、目地底にシーリング材が接着してしまうと、せっかく新しく充填したシーリング材が外壁の伸縮に耐えられず剥がれたり、ヒビ割れを起こしやすくなります。そのため、シーリング施工する箇所によって2面接着と3面接着をしっかりと分けないと、シーリングの性能を十分に発揮する事ができないため、シーリングの耐久が変わってしまいます。
こちらのコラムを見て興味をお持ちになったり、わからないことがございましたら、ぜひ愛情ペイントにご相談ください♪
静岡市での外壁塗装・屋根塗装・防水工事なら愛情ペイントへ!
まずは、ご相談から♪
コラム編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
プレミアムペイント一級技術士
有機溶剤作業主任者
高所作業車
断熱施工技術者
ゴンドラ取扱業務
ハナコレマイスター
二級建築施工管理技士
二級建築士
宅地建物取引士