コーキング(シーリング)とは、コーキング材という液体を、お家の外壁に入ったヒビ割れや外壁材同士の隙間、窓枠や水回りの縁などに注入する工事のことです。お家の外壁にヒビが入った時は、ヒビ割れの具合やお家の状態にもよりますがヒビ割れで出来た隙間を埋めるようにコーキング材を入れることで、ヒビ割れを補修することができます。
ヒビ割れは、「モルタル」や「漆喰」というような、セメントや石灰と水を混ぜたものを塗り固めて作る「塗り壁」という種類の壁に起こりやすくなっています。塗り壁とは違った、「サイディング」や「ALC」といった、パネル状の壁材をお家の側面に貼り付けていく種類の壁もありますが、サイディングやALCなどの外壁は、補修だけではなく新しくサイディングやALCにするときにもコーキングをします。そのため、外壁を新しくしたい時も、外壁の補修をしたい時も、コーキングは欠かせない工事なんです。
サイディングボード(パネル外壁)同士の隙間(目地)
サイディングボードなどのパネル式の外壁を使用すると、必ず目地と呼ばれる隙間が生まれてしまうのでコーキングを使って埋める必要があります。
ガラスサッシ・窓枠
ガラスサッシなど窓枠に関しては、屋外と屋内を通す穴が開けられてしまっている状態でそこにガラスなどをはめ込んでいるので、どうしても隙間が生まれてしまいます。ここをコーキングでしっかり埋めておくことで、雨漏りを防ぐことができます。
パイプ・配管廻り
パイプや配管は、お家のいたるところを通しているため、廻りに隙間ができやすくなります。コーキングでしっかり塞ぐことで、余計なトラブルを防げるようにしましょう。ボードやパネルが固いのに対して、コーキング材はゴムの性質を持っているためクッション性に優れた柔らかい素材になっています。ボードやパネルの代わりに膨張や縮小の動きをするためボードやパネルを破損することなく長い寿命を保つことができます。
コーキングが持つ機能の中で、このサイディングボードやALCパネルを長持ちさせることこそがコーキングが持つ最大の魅力です。
コーキングの打ち替え
シーリングのメンテナンス方法には、打ち替えや増し打ちがあります。シーリングの打ち替えは、傷んでしまった既存のシーリングを取り除き、新しいシーリングを充填する工事です。
コーキングの打ち替えにもパターンがあり、2面接着・3面接着があります。
2面接着
シーリング材を外壁サイディングだけに接着する方法が2面接着になります。2面接着は基本金属パネルや外壁サイディングの取り合いや目地に施工致します。目地底にシーリング材を接着させないよう、ボンドブレーカーやバックアップ材を目地底に付けます。
3面接着
3面接着とは2面接着と違い、ボンドブレーカーやバックアップ材を使用せず、上下または左右と目地底の3面にシーリング材を接着させる方法です。
3面接着は構造上、動きの少ない、ヒビ割れ誘発目地や窓周りなどに施工致します。3面接着は防水性が高く、2面接着より浸水や漏水の可能性が減ります。金属パネルやサイディングの取り合いや目地も3面接着の方が良いかと思われますが、3面接着で目地を施工すると、目地底にシーリング材が接着してしまうと、せっかく新しく充填したシーリング材が外壁の伸縮に耐えられず剥がれたり、ヒビ割れを起こしやすくなります。そのため、シーリング施工する箇所によって2面接着と3面接着をしっかりと分けないと、シーリングの性能を十分に発揮する事ができないため、シーリングの耐久が変わってしまいます。
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編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
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