外壁、屋根塗装の際「足場は必要でしょうか?」という相談をよく頂きます。
足場代が意外と高く、「必要ないなら省きたい!」と思われる方が多いようですが...
◆一般的に屋根や外壁の工事には足場を設置します◆
適切な施工をするためには足場代を惜しむのは危険です。高さや場所によっては足場が必要ないケースもありますが、職人が必要だと判断した際は必ず設置することをお勧めします。
足場を必要とする理由は、大きく4つあります
①施工の質・作業効率の向上
足場は施工の品質にも関わってくるため、適切な足場を設置しないと高額のリフォームも、施工ムラが発生し、仕上がりの品質が下がってしまう可能性があります。一般的な戸建て住宅において、足場なしで作業をすることはかなりの困難を伴い、高所での作業は足場なしで行えば、作業は粗末になってしまうかもしれません。足場を設置することで、職人の安全を確保し、作業効率が向上して丁寧かつ完璧に作業ができるので、結果的に工事期間短縮に繋がります。作業効率が上がれば、工事費用全体の費用を抑えることができますが、逆に設置しない場合は、工事が長引いてしまい、費用も比例して掛かってしまいます。第一に高所で作業を行う職人の安全を守るためです。工事において何よりも安全を一番に考えなくてはなりません。職人が怪我をしてしまってはいけないので、足場を設置することで安全に施工ができます。また足元だけでなく、手元が自由なるため、工具を落としたときや態勢を崩したときに自然と受け身が取りやすくなり、足場の下にいる施主様も物や人の落下による事故から守られるようになります。労働安全衛生法で2m以上の高所で作業をする場合、足場の組立て等の安全対策が義務づけられています。この法律については後述致します。
③施主様の為
足場は作業の安全性の確保や作業効率の向上だけでなく、施主様のためにもなります。隣家に塗料が飛び散ってしまった場合、それがもとで近隣トラブルに発展する可能性や施主様の自動車などへ飛散する危険性もあります。足場を設置する過程で飛散防止シートを取り付ける場合、近隣への塗料の飛散を防ぐことができ、こうした塗装などによる被害を最小限に防ぐことができるのです。
④法律で定められている
先述しましたが、労働安全衛生法に従わなければいけません。
そこで明記されている内容を要約すると
・高さが2m以上の箇所で作業を行う場合で墜落の危険がある場合は,作業床を設ける。
・作業床の端、開口部など墜落の危険がある箇所には囲い、手すり、覆いなどを設ける。
・作業床を設けることが困難なときは、防網を張り、労働者に安全帯を使用させる。
・強風、大雨、大雪などの悪天候のときは、仕事に従事させない。
などが明記されています。
法律でも定められているように、足場は屋根修理や外壁塗装とセットであるという認識を持って頂ければと思います。決して安くはない足場費用ですが、それだけリフォームの施工品質を決める重要な要素となります。安全かつ施工品質の高い工事を行う為にも、足場を設置して作業をしてもらうようにしましょう。
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コラム編集者プロフィール
代表取締役 五十嵐友清
住宅塗装ひと筋、完全自社施工で
外注・下請け一切無し!
この道30年以上のベテラン職人。平成17年に独立して以来、同じ志を持った職人たちと共に、住宅塗装のプロ集団として活躍しています。通常こういったリフォーム業界は、お客様と施工業者との間に受注を担当する営業マンが入ることが多いと言います。しかし愛情ペイントは、すべて自社施工。自社の職人たちが、ていねいに手塗りで仕上げます。
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